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変わらないさ 2

ผู้เขียน: 花室 芽苳
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-07-18 17:27:49

 ああ、馬鹿馬鹿しい。私が誰とどんな恋愛をしようと、本当は興味なんてなかったくせに。御堂《みどう》の相手が私だと分かった途端、そんな過去をほじくり返してくるなんて。

「そうね、彼のお陰かしら? もう一度恋愛するのも悪くないかな、って思えるようになったのは」

 言われっぱなしになるのも癪で、ちょっとだけ嫌味を含めて言いかえすと三人とも顔を強張らせた。やってしまった、これは流石に逆効果だったかも。

「そうですね、その御堂さんを今度こそ、別の女性に奪われないように頑張らないといけませんもんね? ……そう言えば、長松《ながまつ》さんは知っていらっしゃいますか。伊藤《いとう》さん、もうすぐこっちに帰ってくるみたいですよ?」

「……ええ、そうらしいわね」

 わざとらしい嫌味の言葉は全部無視して、彬斗《りんと》君の事にだけ答える事にする。もうこれ以上、この人たちの挑発に乗ってあげる気はない。

「長松さんは彼の事、気になりません? だって、ずっと引きずっていたんでしょう?」

 心配そうに声をかけてくるけれど、それこそ余計なお世話よね。そんな事を私から聞き出して一体どうしたいっていうの?

「私が彼を引きずっているかどうかは、貴女達には関係ないわよね? また同じオフィスで働くことになるんだし、少しくらいは気にするでしょう?」

「ほら! そう言うって事は、やっぱりまだ伊藤さんの事が特別に気になっているんですよね!」

 彼女たちはどうしても、私が彬斗君をいまだに引きずっている事にしたいらしい。その方が都合の良い何かがあるという事だろうか?

「ねえ、貴女達はいったい……?」

「今の聞きましたよね、御堂さん! 長松さんは、まだ伊藤さんの事が好きなんですよ!」

 彼女の言葉にギョッとして階下を見れば、そこには御堂《みどう》の姿が……きっとこの女性社員達に、隠れて会話を聞いているように言われたのでしょうね。

 まさかこんな言葉を聞かせるためだけに、このくだらない会話をさせられたのだと思うと腹が立って仕方ない。だけど……

 この人は、今の言葉を聞いてどう思っただろうか――

「御堂……」

 彼の事を信じようと思ってはいたけれど、自分の過去を知られることに不安を感じている私はとても怖くなってしまって。

「御堂さん、本当にいいですか? 長松《ながまつ》さんは他の男性を好きなまま、御堂さんと婚約しちゃうよ
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